運動療法の勧め

糖尿病の治療として運動療法は重要です。
1週間に3日は30分程度の運動を心がけるようにしましょう。
いつでもどこでも一人でもできる運動としては速歩運動がもっともお勧めですが、肥満されて歩くと膝が痛いという方は水中歩行がお勧めです。
ただし、運動を始める前に、かかりつけの医療機関で必要な検査を受けるようしましょう。症状がないから大丈夫と思いこまないで下さい。網膜症により眼底出血しているにも関わらずに激しい運動をしてさらに出血が進んでしまうこともありますし、心臓が悪いことに気付かず、運動中に心臓発作で倒れてしまったりされる場合もあります。眼底検査、心電図などの検査を受け、先生に運動療法を許可された場合に運動療法は行うようにしましょう。また、血糖を下げる薬を飲まれている方やインスリン注射を行っている方は食後の運動が効果的で安全です。安全とはいっても運動中に低血糖発作が起こる可能性もありますので、必ず、自分が糖尿病患者であることがわかるように糖尿病手帳を携帯し、砂糖やブドウ糖10gと水、もしくは缶コーヒーやジュースを持ち歩き、低血糖が起きても対処できるようにしておいて下さい。

運動をされる方は靴下、履きなれた運動靴を履き、吸水性の優れたトレーニングウェアーを着て下さい。運動した後は靴下を脱いで、靴づれしていないかなど足をよく観察するようにしましょう。

1人で運動を続ける自信がない方はトレーニングルームでの運動がお勧めです。
(大分県地域成人病検診センター、ホルトホール、大洲運動公園、南大分運動パーク、スポーツジムなど)
 歩いて学ぶ ウオークラリー

毎年、年1回日曜日を利用して日本糖尿病協会の協力のもと開催されています。私ども糖尿病専門医、大分県糖尿病療養指導士の皆様と一緒に体操やクイズを解きながらの歩行運動を行い、安全で効果的かつ楽しい運動を継続する方法を共に学ぶ大会です。どなたでも参加可能です。

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